琵琶湖の生態系問題まとめ!外来生物の環境問題は自分たちが原因?

今回は琵琶湖の外来種についてまとめてみました。題して、「琵琶湖の生態系まとめ」です。

琵琶湖の生態系が外来種によって危険にさらされている

昔から問題視されていますが、いま、琵琶湖の生態系が外来種によって危険にさらされていることがYahoo!ニュースでも取り上げられるようになってきました。

筆者もプライベートで琵琶湖へ遊びにいくことが多かったのですが、夏場の護岸にはピンク色の塊がびっしりくっ付いている光景を当たり前のように目撃します。

このピンク色の卵の正体は、滋賀県指定外来種のスクミリンゴガイ(通称:ジャンボタニシ)なのです。

ジャンボタニシ、滋賀県が外来種として指定しているレベルではなく、世界の侵略的外来種ワースト100にもランクインしているほど悪者扱いされています。

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画像参照元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%82%AC%E3%82%A4

タニシっていうと、全国どこの川でもふつうに見かけます。筆者からすると、けっこう気持ち悪く感じます。。。

琵琶湖南部では水草やジャンボタニシの増加が問題視されており、漁業関係者からは「漁に影響が出るのではないか・・・」と不安視されています。滋賀県が2016年9月議会に提案する補正予算案では、水草除去に異例の約2億円を計上するなど、莫大な対策費用が発生しています。

琵琶湖は水草やジャンボタニシだけではなくて、数年前からよく報道されているのは、外来魚の問題がメインでした。

琵琶湖の外来魚はものすごい数!?

突然ですが、琵琶湖の漁獲量ってどんなものなのでしょうか。

琵琶湖、生態系、種類、まとめ、外来生物、危険、環境、問題※滋賀県農林水産統計年報(近畿農政局滋賀県統計事務局)から引用

年々、漁獲量は減少傾向にありますね。フナ類の漁獲量は変化が少ないですが、えび類、モロコ類の減少率はハンパではありません。えびに関しては平成5年の漁獲量の17%程度、モロコ類に関してはたったの4%程度と変化しています。

もちろん、外来種の影響が全てではなく、人々の食生活の変化や琵琶湖における環境変化等が影響していることも考えられますが、かなり減っています。

では、琵琶湖で漁を行う際、定置網に引っかかる外来魚の捕獲量推移はどうなっているでしょうか。

琵琶湖、生態系、種類、まとめ、外来生物、危険、環境、問題※大津漁業協同組合から引用

釣り人に人気にあるブルーギルが圧倒的に多く、オオクチバスも沢山かかっていますね。

平成14年、平成18年は大量のブルーギルが定置網にかかっていて、その後減少傾向にありますが、それでもこの二種類で一統の定置網に6トン以上の魚がかかっています。具体的に数を算出してみますと、ブルーギル(大)185gブルーギル(中)81gブルーギル(小)18gとし、それぞれが平均的に存在していると仮定しますと、ブルーギルの平均体重は

◯(185g + 81g + 18g)/3 =94.7g

一統の定置網にかかっているブルーギルの総重量は

◯5607kg = 5607000g

つまり、

◯5607000g/ 94.7g = 59208 (匹)

と計算できます。定置網一統に対して約6万匹ってところですね。。。

とんでもない数です。(もちろん、定置網の大きさや時期にもよります)

皆さん、釣りを楽しんでもブルーギルを琵琶湖に放流するの、やめましょうね。

なお、ブルーギルが生体に与える影響に関して詳しい情報を知りたい方、こちらの論文を参照下さい。今回の数値参照にあたっても、こちらの論文情報を活用させていただきました。

引用:福岡県水産海洋技術センターの論文

ジャンボタニシが増えたのは日本人が原因?

ジャンボタニシの数に関してはどうでしょうか。

データがないため計測不能です。一般に、ジャンボタニシは稲作を行っている農家に被害を与えるやっかいものという印象があります。

そもそも、ジャンボタニシって外来種なのに、なぜこんなに日本に増えたのでしょうか?

ジャンボタニシとその歴史を振り返ってみましょう。

ジャンボタニシの基本情報と歴史

    生体は殻高50~80ミリくらい(オス:25ミリ、メス:30ミリ→雌雄が性的に成熟した個体時)

    卵はピンク色で卵塊。2週間で孵化。空気中でしか孵化できない。卵には神経毒が含まれ他生物からの攻撃を回避している。

    出身は南アメリカのラプラタ川。日本へは食用として1981年に台湾経由で長崎県と和歌山県に持ち込まれた。

    日本人は持ち込んで数年間養殖しようと頑張ったが、ビジネスとして採算が合わなかったので、辞めた上に有害動物に指定した。

    業者さんたちが困って廃棄したり、養殖場から逃げ出したりしてジャンボタニシが野生化した。特に田んぼは絶好の住処となる。

    全国にジャンボタニシが分布し、卵を産み、数が増加した。

ざっくりとこんな感じです。結局、外国の美味しそうなものを日本人の皆にも食べてもらいたい、養殖して大量に増やしお金儲けしたい、こういった考えから始まり、今となっては厄介者扱いされています。外来種あるあるですよね。

自分たちが撒いた種を必死に回収している感じです。

外来種の水草が増えたのも日本人が原因?

水草に関してはどうでしょう。

琵琶湖に発生している水草って聞くと、外来魚よりもピンときませんが、図を用いてみてみると、年々増加していることが分かります。

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https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/biwayodosaisei/gairaisyu/pdf/02.pdf

1994年から2009年までの15年間で琵琶湖ほぼ全域に水草が増えていますね。

どんな種類があるのでしょう。リストアップしてみましょう。

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https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/biwayodosaisei/gairaisyu/pdf/02.pdf

    ボタンウキクサ
    コカナダモ
    ミズヒマワリ
    オオカナダモ
    ナガエツルノゲイトウ

です。これら外来種の多くに共通していること。

それは繁殖した理由が、

観賞用や家畜の餌として仕入れられたものが、何らかの理由により琵琶湖へ持ち込まれ(捨てられた?)たこと。 

結果、自分たちのせいではないか!!という結論に達しました。

自分がよければOK、というその後の環境に与える影響まで考えなかった方が原因である可能性が高いのです。

冒頭にも述べましたが、多額の税金がこの外来種の駆除に充てられています。 

ペット問題にしてもそうですが、植物を栽培、外来種を取り扱う際は各自責任を持ちましょう、ということですね。

たられば、の話をしても仕方ないのですが、元来生息していた在来種のためにも、今後意識を持って行動しましょう、ということが大事ですね!

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