人工知能によって、がん診断の現場が劇的に改善する理由

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第一回では洋服店に人工知能が活躍している例をご紹介いたしました。

第二回では、医療と人工知能について説明しましょう。

日本人の死因とガンの関係性

前回の記事では洋服店に人工知能が活躍している例をご紹介いたしました。

人工知能ディープランニングとは?初心者にも分かりやすく解説

第二回では、医療と人工知能について説明しましょう。

突然ですが皆さん、日本人の死因で一番多いのってなんだかわかりますか?

そうです、がんです。

厚生労働省の発表によると、がんで亡くなった方はなんと全体の30%程度に及びます。

人工知能、画像解析、ガン、早期発見、早期回復、実現

平成 26 年 人口動態統計月報年計(概数)の概況より一部抜粋
(URL: http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai14/dl/gaikyou26.pdf)

では、年次ごとの推移はどのようになっているのでしょうか。

人工知能、画像解析、ガン、早期発見、早期回復、実現

平成 26 年 人口動態統計月報年計(概数)の概況より一部抜粋
(URL: http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai14/dl/gaikyou26.pdf

がんがダントツです。脅威以外の何でもありません。

いま、がん治療に対して、世界で激しい開発競争が行われています。画期的な治療法を見つけるのがなかなか難しく、世界的な課題なのです。

もし、見つけることが出来れば人類のヒーローになれることは間違いありません。
確実にノーベル賞を受賞できるでしょう。

ガン患者が増え続ける一方で…

実は今、がんの治療法を診断するお医者さんはとても困っています。

皆さんはがんの診断をするときに活躍している病理医というお医者さんをご存知でしょうか。なかなか表に出てこないので、聞きなれない方も多くいらっしゃるかと思います。

病理医さんは、がんの進行具合や治療法のレベルなどで、実際に治療を行うお医者さん達に情報を与えるとても重要な役割を担っています。病理医さんがいなければ、いまの医療は成り立ちません。(病理医さんの情報については、ざっくり説明です。)

そんな病理医さんたちは、なんと日本のお医者さんの中でも1%程度しかいない上に高齢化が進んでいて、現在難しい問題に直面しています。

難しい問題とは何か?それは、画像の診断です。

世界中の技術者たちが頑張ったおかげで、CTやMRIという技術は日々進歩していて、10年前に比べて100倍ほど良質の画像が取れるようになりました。

病理医さんたちが良く使う、顕微鏡の技術も同じく進歩していて、とても鮮明な画像がたくさんとれるようになったのです。

加えて、がん患者の数も年々増えています

つまり、病理医さんの仕事がめちゃめちゃに増えているってことに繋がるのです。

病理医さんは依然として数が少ないのですが、大量の画像の処理にとても困っています。
身体一つじゃもはや耐えられません。時間の問題です。

この危機的な問題をどう解決すればよいのだろうか。。。

現場の皆さんは一同にこう思います。『そうだ、画像解析ができるソフトに頼ってみよう。』

人工知能による画像解析が未来の医療を救う

実は、CTやMRIなどの機械はどんどん進歩していても、画像処理の技術はさほど進化しておらず、現状のアルゴリズムを使ったソフトウェアでは解析が非常に難しいのです。お手上げ状態です。

そんな中、病理解析をも可能にする技術が誕生しました。それは”人工知能”です。

大量の画像に対して『ここが”がん”だよ』と教えることで、コンピュータがぐんぐん賢くなる技術を応用することで、病理医さんの負担を大幅に減らすことがいま、医学会でとても期待されています。

がんの画像診断って、実はお医者さんの経験値がものをいう世界でもあります。

名医と称されるお医者さんたちの判断頭脳を機械に覚えこませることで、東京でも、北海道でも、京都でも沖縄でもどこでも同じレベルの解析サポートを受けることが出来るようになると期待されています。

若手のお医者さんは画像診断をとても難しいと感じる方も多いのですが、『名医の頭脳の集合体』である人工知能の下した結果を参考に勉強することもできます。

人類の大敵、がんにも人工知能を活用することで、超スピーディーに、高精度で画像に映っているがんの場所を見つけることが出来るので、病理医さんにとっても良い、早く正確と思われる結果が返ってきて患者さんにも良いの双方にとってもメリットのある技術です。

人工知能を使ったがんの画像診断については、日本では薬事法という法律上の高いハードルが存在しますが、人類を救う可能性を秘めたとても希望に満ちた技術なのです。

このような人工知能を医療分野に対して実用化される未来はそう遠くありません。

アメリカ、ヨーロッパ、中国とも世界的な開発競争にありますが、わが国から素晴らしい人工知能の技術が発信されることを期待しましょう!

まとめ

・日本人の死因全体の30%程度がガンによるもの

・ガン患者が増え続ける一方で、依然として病理医さんの数が足りておらず、近い将来手に負えなくなる

・人工知能の画像解析の分野により、超スピーディーかつ高精度でがんの場所を見つけることができるようになる

人工知能が医療の分野を劇的に変えるのも、そう遠くはないですね。

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