超高速輸送!ハイパーループは21世紀の物流に革命を起こす!?日本の各都市間の輸送時間を計算してみた。

 

今回はアメリカ発の最先端物流技術を紹介します。

物流といえば、いま最新の冷凍技術を生かした物流を推しているかっこいいCMの佐川急便がありますが、アメリカのベンチャー企業「Hyperloop-One」が開発している物流技術はハンパなく凄く、そしてかっこいいです。

まずはその運ぶ機体の写真をご覧下さい。

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参考URL: https://hyperloop-one.com/

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実験現場の写真、ウォールストリート・ジャーナルより:http://www.wsj.com/articles/hyperloop-technology-to-be-studied-as-shipping-tool-1471324403?mod=e2tw

白いカプセルにHYPERLOOPという文字、まさに近未来型臭がプンプンしますよね。The アメリカって感じのかっこいいデザインです。実はこれ、超高速輸送機で、およそ時速1200kmでものを運ぶ新たなインフラ革命を巻き起こそうとしている機体なのです。

ハイパーループという会社は21世紀に革命を起こす技術者集団!

実はこのハイパーループという会社、ロケットベンチャーの有名人、イーロン・マスクが超高速で人やものを輸送する次世代輸送システムをコンセプトに掲げ、名だたる優秀な技術者が終結してできた会社なのです。隣り合う都市同士を“隣人“とし、自動車のように二酸化炭素を排出せず、飛行機や船舶のように航空事故や海難事故を起こさない安心かつ安全、クリーンなインフラを実現します。ハイパーループのテスト走行は既に成功し、その実績たるや凄まじい数値を叩き出しています。

加速:1.5秒で時速190km →その後すぐに時速300km(F1よりも断然早いです)

とんでもない数字です。加速度は恐ろしいほど高いので、仮に中に乗っている人はとんでもないG(重力)を課せられるのかもしれません。

日本の各都市間をハイパーループで結ぶと、超高速の速達が実現!?

例えば、札幌と東京、東京と大阪、東京と福岡、札幌と沖縄の4路線にレールを敷いたと仮定しましょう。(“今は”非現実的なのでアホかと思われますが、分かりやすく説明したいので突っ込むのはガマンしてください)

ハイパーループの速度を1200km/hとしましょう。速度は一定のものとします。

各都市間の距離は国土地理院が公表しているデータを参考にしました。

・札幌―東京間の直線距離は831km、ハイパーループを使うと41分半程度で輸送完了。

・東京―大阪間の直線距離は395.9km、ハイパーループを使うと20分程度で輸送完了。

・東京―福岡間の直線距離は880.6km、ハイパーループを使うと44分程度で輸送完了。

・札幌―沖縄間の直線距離は2243.8km、ハイパーループを使うと112分程度で輸送完了。

早すぎます(笑)これが実現すると、国内物流大手さんも真っ青ですよね。だって、速達で書類や物品を送りたいときって、お金かけても早く届けて欲しい、という思いがあるので、郵便の速達より多少高くても利用者はハンパじゃない数がいるはずです。しかも、ほぼ確実に当日の各時間帯(午前・午後・夕方)に届くのですから。

※余談ですが、各都道府県間の距離って皆さんご存知ですか?普通、大都市間であれば約〇〇kmと言いますが、具体的な数字までは知らない方がほとんどです。国土地理院が出している各都道府県間の距離のグラフがPDFもしくはExcelファイルで無料ダウンロードすることができます。ぜひご活用下さい。

http://www.gsi.go.jp/common/000137532.pdf

こんな技術、テストで成功しても実用化は難しいんじゃないの?

ってほとんどの方は思うでしょう。しかし、技術的にも物理的にも、実用可能な範疇で納まっているインフラであり、法の整備や資金があれば成り立つ物流システムなのです。しかも、新幹線やリニアモーターカーを建設するよりも低コストで導入できるというだけあって、夢物語では全く終わらないシステムなのです。

テスト走行の様子がYouTubeにアップロードされていますのでご紹介しますね。

https://youtu.be/1e-Po9C8Kj8

次に、どのような原理で動かしているのかをご説明します。

機体の浮上にインダクトラック技術を応用

少々マニアックな話になりますが、ハイパーループの車体は680kgほどあります。物流機体としては軽量なほうだとは思いますが。この車体に荷物を積んで、空気中に持ち上げるには技術的なハードルが高いのです。

このハードルをどのように打開するのか。それはインダクトラックという技術を応用します。

どのメディアさんも、このインダクトラックという技術がマニアック過ぎて(あるいは何かしらの制限があって?)、読者ウケを避けたのか紹介が非常に少ないです。次の記事では少々雑になりますが、物理屋さんだった筆者なりにわかりやすくどんなものか説明してみようと思います。(間違えていたらごめんなさい)。乞うご期待下さい!